カメラも低価格で高性能なものを手に入れやすくなり、放送媒体もYouTubeやニコニコ動画をはじめとするネットが広まってきたので、個人でも映像制作が可能な世の中ですね。
とりあえず、ちょっとしたムービーを作るときに一番大切になるカメラについてお話しますー。
カメラの違いと動画のクオリティ
まずは、カメラによってどういう差が出るかを認識しましょう。主な違いは「画質と動きの滑らかさ」です。
画質の違い
画質を決めるおおきな要素は、「画面のサイズ(画素数)」と「イメージセンサー」、そして「露出」です。
露出は基本的にカメラの設定でいじっていくので、また今度詳しく話しますね。
今回はカメラの性能自体でかわってくる画素数とイメージセンサーをご説明します。
画面のサイズはデカければデカいほどキレイな動画が取れます。ですがその分データ量が多いので、編集のときや通信のときにより多くの情報を処理しないといけません。
例えば、640×480 (640p)の動画はYouTubeでもスムーズに見れ、編集するときも止まったりしません。
しかし、4K (4096×2160)動画の場合はネットで見るときはそれなりに早くて通信量の多い回線を使わないと、途中で止まりまくってストレスになりますし、編集のときも高性能のパソコンを使わないと止まりまくって全然作業になりません。
まぁ撮影だけ考えるなら、単純にサイズが大きいものをとれるカメラがいいです。
イメージセンサーっていうのは、粒子のサイズのことで、これもデカければデカいほどキレイな画面になります。
例えば、一般的なデジカメが「1/2.3型」でスマホが「1/3.2型」です。
「フルサイズ」というのが一番大きくなり、本体価格も高くなります。
動きの滑らかさ
写真なら、画質さえ気にしておけばいいですが、動画の場合はそこに「動き」があります。
【FPS】という単位であらわされますが、これは1秒間に何コマ使ているかということです。例えば、30FPSなら、1秒間に30コマの画像を使って動画にしています。この数値が大きければ大きいほど、動きが滑らかに見えるということです。
人間の目は24FPSあれば、それ以上はあまり違いを認識できません。では、撮影カメラも24FPSあればそれでいいかというとそうではありません。
最低限の動画、例えばセミナー動画などは取れますが、ムービーを作りたければ、最低60FPSは欲しいです。
理由は「スロー」の表現をするためです。
30FPSで撮った動画を1/2再生にすると、15FPSになります。動きがカク付きます。
60FPSなら、1/2にしても30FPSなので滑らかに見えるのです。
ぶっちゃけ4K動画はいらない
今は4K映像というのが流行りだしてきていますが、ぶっちゃけまだ必要ないっす(笑)
スマホでも4Kで撮影することは出来ますが、肝心の「再生環境」があまりありません。
4Kの画像のきれいさを実感するためには、大型のテレビが必要です。ネットの環境もかなりいい環境出ないと、満足に再生できません。
無理して高い機材を買って4Kムービーを作るより、もっと手に入りやすい機材を使って、シナリオや構図、などを凝ったほうがいいでしょう。
一眼レフカメラでできることできないこと
以上のことをまとめると、「家庭用一眼レフカメラで十分」です。
実際に今メインで使用しているカメラはCanonのkiss x7iで、5万円くらいで手に入れることができます。
【参考:えりりんさんの踊ってみたをとらせていただきました↓】
ただ、安いカメラだとやっぱり暗闇などの特殊な撮影はむずかしくなってくるので、照明などでちょっと工夫は必要ですね。
演出やライティングで頑張りましょう!(笑)